ついに発売!


獣ホームズファン必見!!
 ディズニーの迷作,「オリビアちゃんの大冒険」こと,「The Great Mouse Detective」が発売!
 1986年の公開以来,国内ではようやくビデオでお目見えということになりました。(アメリカでは10年以上前に,既にビデオ,LDが発売済み) 作画的にもストーリー的にも申し分のない獣・ホームズものなのですが,邦題の「オリビアちゃんの大冒険」が災いして,ホームズファンに認知されることもなく,あっという間に表舞台から消え去り,忘れ去られていた悲劇の作品です・・・・・。
 劇場の日本語吹き替え版では,主人公バジルを「青野武」,パートナーのドーソン博士に「永井一郎」,ライバルのラティガン教授に「宝田明」,他結構豪華メンバーで,日本語で見ても怖くない作品でした。今回のビデオ化に当たって,日本語版を新たに吹き替えし直したかどうかは今のところ不明です。・・・・・・・(わかり次第,ここに掲載したいと思います)

2000年12月6日発売
発売元:ブエナ ビスタ ホームエンターテイメント


そんでもって続報・・・・・・!

 「DVDが発売されるまではビデオでいいや」ということで,期待と不安混じりで日本語吹き替え版のビデオを借りてきて見てみました。
=結 果=
ビデオ視聴開始っ!!
@開始直後
 ・・・・おっ,フラバーシャムとオリビアの声が映画と同じだ。これは期待か?
A開始後数分
 ・・・・フィジットの大塚周夫も同じだ。ん?・・・・ちょっと元気が無いような。気のせいか?
Bバジル登場!
 ・・・・おおっ,青野武だっ!!相変わらずキチガイ地味てる。間違いなく映画と同じだッ!!
Cラティガン教授の歌
 ・・・・宝田明,いい声してるなあ。あれ?歌の歌詞がちょっと違うような?
D酔っぱらいネズミのセリフ
 ・・・・あれれ?やっぱり映画版と違うぞ。
Eバジルがフィジットを追う時のセリフ
 ・・・・明らかに映画版と違うぞ。言い回しが柔らかくなってる。
Fラティガン教授,新憲法を発表
 ・・・・これまた言い回しがとても柔らかくなってる。
・・・・・・等々,映画版との相違点多数!

=考 察=
 映画版は,テレビと違って規制が緩いせいか,身体障害者,老人・子どもなど,社会的弱者を「これってマズイんぢゃないの〜?」というぐらいに中傷するような表現があちこちにありました。これは,ラティガン教授の残酷性と,バジル自身もただの正義の味方ではなく,性格的に偏った人物であることを表現したものだと儂は思いました。
 しかしビデオ版となると,映画以上に不特定多数の人(特に子ども)が見るということを考えれば,それらの表現は決して適切なものであるとは言えないと思います。それ故に,ビデオ版では台詞や歌詞の一部などを新たに吹き込み直したのでしょう。映画版に感じられた毒々しさ,世紀末を思わせる雰囲気は激減してしまいましたが,映画版と変わらぬキャストであったことが,唯一の救いなのかもしれません。
 ・・・・・・しかし,青野武は変人を演じるのが本当にうまいなあ〜!