● フォレストライガー(Shield Liger Mk.U)
(主な仕様) ※推定
全長:22.5m  全高:11.5m  重量:115.2t  最高速度:285Km/h
(主な武装) ※推定
AMD2連装20mmビーム砲,AZ30mm2連装ビーム砲,AZ3連装衝撃砲,ストライククロー,大口径ビームキャノン,ミサイルポッドアタッチメント,エネルギータンク,ビームキャノンブースター,ミサイルポッド

(機体解説)
 北エウロペ大陸グラム湖近隣のミューズ森林地帯に住む野良ゾイドである。機体に書かれたナンバーからZAC2043年,第5防衛大隊に配備されたLEO13番機が野生化したものと思われる。 当時のパイロットはM;Chief中尉であったと言われるが,詳しい記録は翌2044年共和国首都陥落の際に消失しており,定かではない。当時を知る軍関係者の証言に寄れば,2044年,デスザウラーを中心としたゼネバス帝国軍の侵攻に対し,第5防衛大隊はエウロペ大陸を迂回し迎撃する作戦をとり,ミューズ森林地帯でデスザウラー,サーベルタイガー隊と遭遇。善戦したが,デスザウラーの荷電粒子砲による砲撃にて事実上壊滅状態に陥った。・・・LEO13番機はこの戦闘で行方不明に。残存部隊は首都防衛に回り,他の部隊と共に首都を脱出した。
 戦争終結後のZAC2082年,ミューズ森林地帯に野生化したシールドライガーMk.Uが生息しているという情報を得た共和国軍の監察部隊(ゴルドス×1,ゴドス×3,プテラス×1,ダブルソーダ×2,グスタフ×1)が探索に出たが,後方支援として残ったグスタフとゴドス1機を残して全滅。探索に出た部隊の最後の通信は「緑の悪魔だ!!」であった。 翌2083年に2度に渡って同様の探索が行われたが,いずれも捕獲に失敗。本機の存在は確認されたものの,共和国軍は探索を中止するに至った。なお,いずれの探索でもコクピット内にパイロットの姿は確認できなかった。


 ZAC2097年,ガイロス帝国皇帝が死去。幼帝ルドルフが跡を継ぎ,摂政ギュンター・プロイツェンが後見人となる。同年プロイツェンは極秘裏に”デスザウラー復活計画”を発動。計画推進のため,エウロペ大陸を中心に旧世紀の遺跡探索を開始した。 ミューズ森林地帯の遺跡を探索中の帝国軍が行方不明になる事件が起こり,大部隊による捜索が行われたが,その際,緑色の野良ゾイドに遭遇。壊滅状態に陥った。この野良ゾイドが旧共和国軍のシールドライガーMk.Uであることを確認した帝国軍は,セイバータイガーを中心とした2個小隊を派遣。しかし,このシールドライガーを破壊することはできなかった。その後,現在までミューズ森林地帯の遺跡探索は休止されたままである。


 ミューズの森林に君臨するこのシールドライガーを,共和国軍・帝国軍共にフォレストライガーと呼称したのは偶然であった。しかし,事件を知る兵士達の間では,機体に描かれた]Vのナンバーや,野生化して凶暴になったその気性から,死の13(Death Thirteen)緑の悪魔と呼ばれ恐れられている。 これまでの探索,戦闘から右側のビームキャノンはエネルギーチューブが切断しており使用不可能状態であること,俊敏な動きを引き出すためであろうか,スタビライザーである尾がロールアウト時よりも長く成長していることが確認できている。尚,エネルギーシールドの使用は確認されていない。

彼は今も,彼の仲間と主人の眠るミューズの森を守っている・・・・・・



(2000.6.3)